今回紹介する旅館は熊本県人吉市にある「旅館 芳野」。明治42年に料亭として創業され、その後昭和初期に旅館として営業されています。
館内はまさに昭和のレトロ感であふれていて、ひと昔前にタイムスリップしたよう。
また、温泉は源泉かけ流しで、肌がスベスベになるほど良い泉質。特に女性にうれしい温泉です。
そんな昭和の雰囲気を思い出させてくれる「旅館 芳野」を紹介していきます!
※令和2年7月に発生した豪雨による甚大な被害により、現在臨時休業しています(2020年8月時点)
目次
旅館 芳野 ~ おすすめしたい人
今回紹介する「旅館 芳野」は昭和初期から開業されていることもあり、次のような人に特におすすめの宿です。
- 昭和レトロ感が好きな人
- ひと昔前にタイムスリップしたような空間でゆっくりしたい人
- 温泉で肌がスベスベになりたい人
旅館 芳野 ~ JR人吉駅にも近い老舗旅館
あたらめて今回紹介するのは、熊本県人吉市にある老舗旅館「旅館 芳野」です。
JR人吉駅にもほど近く、歩いて10分ほどのところにあります。
駐車場も完備されているので、お車で来ても大丈夫です。
歴史を感じさせる外観
旅館としては昭和初期開業ということで、建物は古いですが昔の風情を残している2階建ての立派な旅館です。
この旅館の一連の建物は、平成25年3月に「国登録有形文化財」として登録されています。
周囲はほんとにのどかで静かなところ。時間が止まったような感じさえします。
昭和感あふれる館内
館内入ってすぐのところにロビー・受付があります。まずは受付から。
ロビーには熊本の焼酎などが展示された休憩所も。なにやら昔の人形やストーブなども置いてあり、昭和レトロ感満載!
受付を済ませると従業員の方が部屋まで案内してくれます。
客室に続く廊下からロビーを向いて撮ったもの。「売店」の看板がシブい!こういったところに昭和レトロ感を感じます。
ここがその売店。商品を展示しているだけなのか、それともちゃんと売られているのか……でも、一応値札がついているものもあるので、売られているんですね。
旅館内には庭園もあります(写真はほんの一部)。この庭園は、人吉の五大古庭園と呼ばれているほど立派な庭園なんです!
2階の客室へはこの階段を登っていきます。ちょっと急な階段です。ご年配の方にはちょっとつらいかも知れません。
ひと昔前を感じさせる客室
客室も昭和を感じさせる作りになっています。
この旅館の部屋数は全部で6室。すべて趣の異なったつくりとなっているそうです。
今回はその中の新一号室に宿泊しました。
8畳の客室。(今回は諸事情により部屋全体の写真が撮れませんでした)
広縁には真ん中に透明板があるテーブルが。
覗いてみると、そこには熊本の伝統工芸品である「キジ馬」(写真両端)と「花手箱」(真ん中)が!こういうちょっとしたところでも熊本を感じることができるのはいいですね!
お風呂は狭めだが、肌がスベスベになる源泉かけ流しの温泉
館内には源泉かけ流しの温泉があります。浴場は地下1階にあり、先ほどの客室まで行く廊下の途中にあります。
温泉に続く通路。なんとも落ち着いた雰囲気。
この通路を歩いていくと、「浴場」と書かれた看板が。これまたシブい!!
この看板の方向に顔を向けると階段があり、この階段を下ったところに温泉があります。
温泉は源泉かけ流しで、内湯43度、露天風呂42度に保たれています。
泉質はナトリウム-炭酸水素塩-塩化物泉(弱アルカリ性)です。胃腸病、婦人病、リューマチ、神経痛、皮膚病、アトピーに効くと言われています。
入浴後は肌がスベスベになり、特に女性にうれしい温泉です。
お風呂自体はかなり狭めです。子供連れの家族が一緒に入っているとちょっと窮屈感を感じるかもしれません。
また、温泉の温度がやや高めなので、最初にお風呂に入る際は注意して入るようにしましょう。
夕食は料亭時代の名残りある旬の食材を使った会席料理
この「旅館 芳野」は明治42年に料亭から開業されたこともあり、夕食はそのときの名残りある会席料理となっています。
食事は1階にある食事処でいただきます。
料理はそのときの旬の食材を使ったものがほとんどです。
全部で小皿料理も入れて12品ほど。そのなかから、主な料理をご紹介。
まずは魚の刺身から。人吉には球磨川という急流の川があり、魚というと川魚のイメージなんですが、こういうマグロやサーモンの刺身が出てきたのにはちょっと驚きでした。
もちろん、川魚もあります。人吉名物である「鮎の塩焼き」。しっかりと塩味がついていて、特にお酒によく合います。鮎はきれいな川でしか取れないので、こうやって食べられるのは自然環境がよい人吉ならではなんですね。
熊本産の豚肉を使った陶板焼きも。熊本は畜産が盛んで、ブランドがついた豚肉や鶏肉などもあります。直接その前で火にかけるので、焼きたての状態で食べられるのがいいですね!
海の幸や山の幸を使った天ぷらもあります。カラッと揚げられておりサクッとした食感が味わえます。
残りあと2品のところで、ご飯と赤だしの味噌汁が。ここまで10品食べてきてかなりおなかいっぱい状態だったんですが、意外と食べられました。特に赤だしの味噌汁が食欲を倍増してくれます!
そして、最後のシメはデザート。おなかいっぱいでしたが、全品おいしくいただけました!
朝食にも地元ならではの料理が!
朝食にも地元ならではの料理があります。
味付けのりや鮭の塩焼きなど一見どこの旅館でも出てきそうな朝食ですが、このなかにも熊本ならではの料理が隠れています。それが「辛子れんこん」(右上から2番目)です!
そして、珍しかったのが湯豆腐がついていたこと。朝食での豆腐はだいたい冷や奴で食べることが多いのですが、こうやって湯豆腐で食べると朝から体が温まっていいですね!
朝食もボリュームがあり、おいしくいただけました!
旅館 芳野 〜 旅館情報・マップ・アクセス方法
「旅館 芳野」はJR人吉駅にほど近い老舗旅館芳野です。
旅館情報
住所:〒868-0005 熊本県人吉市上青井町180
電話番号:0966-22-2244
FAX:0966-22-3504
Email:info@yosino.jp
チェックイン・チェックアウト:チェックイン/16:00~ チェックアウト/~10:00
クレジットカード:VISA・マスター・デビットカード
マップ
アクセス方法
旅館へは電車、お車どちらでも行くことができます。
電車の場合
JR人吉駅から徒歩で10分ほどです。
JR人吉駅へは、JR熊本駅から1時間30分ほど、JR鹿児島駅からは2時間30分ほどかかります。
お車の場合
九州自動車道を使って人吉ICで降り、そこから8分ほどのところです。
人吉ICへは、福岡からだと2時間ほど、熊本からだと1時間ほど、鹿児島からだと1時間30分ほどかかります。
旅館周辺の観光名所など
人吉は相良藩700年の歴史ある城下町。朝霧と温泉、そして焼酎で有名なところです。
そんな人吉には、たくさんの観光名所などがあります。
特に旅館から車で5分ほどのところにある日本三大急流のひとつ「球磨川」で行われているのが「球磨川くだり」。大きめの船に乗って、船頭さん操縦のもと球磨川を下っていきます。
また、球磨川の近くにあるのが「人吉城跡」。鎌倉時代から球磨地方を治めた相良氏の居城として670年の長い歴史があるお城です。
また、旅館から歩いて10分ほどのところにあるJR人吉駅近くにある「人吉鉄道ミュージアム」もオススメです。JR肥薩線の魅力を伝えるために2015年に建設された施設。ここには、肥薩線を紹介するジオラマなどが展示されており、プラレールなど子供が遊べるスペースもあります。
旅館に泊まったら、こういう観光名所を訪れるのもおすすめですよ!
「球磨川くだり」の公式サイトはこちら
「人吉城跡」についての情報はこちら
「人吉鉄道ミュージアム」についての情報はこちら
旅館 芳野 〜 ぐうの泊まってみた感想
この旅館の昭和レトロ感を感じさせる雰囲気は、昭和生まれの僕にとってとても懐かしい、そしてなんだかうれしい気持ちになりました。
僕がこの「旅館 芳野」に泊まって、よかったと思ったポイントは次の4つ。
- 昭和レトロ感あふれる雰囲気が、昭和生まれの僕としてとても懐かしい、そしてうれしい気持ちになれたこと
- すべて木造であるため、落ち着いた雰囲気を感じられたこと
- 温泉に入ると肌がスベスベになり、体も温まり、とても気持ちよかったこと
- 食事で人吉地元の食材を味わえたこと
一方、「これはちょっと…」と感じたポイントもありました。それが次の3つ。
- 老舗旅館であるため、階段がちょっと急なところ
- エスカレーターやエレベーターがないところ
- 温泉の床が滑りやすいところ
これらは、老舗旅館、そして国登録の有形文化財に登録されているので仕方ないことではありますが、ご年配の方、重い荷物を持ってきている方にはちょっと辛い感じがしたのであえて書かさせてもらいました。
でも、トータルでいえば、とても満足できた旅館です!!
あとがき 〜 人吉観光に来たらぜひ泊まってほしいおすすめ旅館!
熊本県人吉市にある宿「旅館 芳野」を紹介してきました。
人吉は古くから栄えてきて歴史ある城下町。そんな人吉にはたくさんの観光名所があります。
そういった観光名所を訪れた際には、ぜひこの「旅館 芳野」に泊まって、昭和レトロ感を味わいながら、旅の疲れを癒やしてください。
きっと素晴らしい人吉旅行になること間違いなしです!
旅館 芳野 〜 宿泊予約はこちらから
人吉旅行のおともにどうぞ!
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