今回紹介する本は種市 勝覺さん著『自分を変える「身口意」の法則』です。
この本で紹介される「身口意」とは、
「口」…言っていること(言葉・思考)
「意」…思っていること(心・意識・フォーカス)
のこと。
この言葉を初めて聞く人も多いのではないでしょうか。なぜなら、これらは弘法大師 空海が開いた密教での言葉だからです。
著者である種市 勝覺さんは空海密教の修行を行い、阿闍梨(僧)となられた方です。
そんな種市さんが空海密教の教えとともに、この「身口意」の法則について分かりやすく紹介しているのが、今回の『自分を変える「身口意」の法則』なのです。
今回はこの本の中から、僕が特に印象に残った部分を中心に紹介していきます。
では、『自分を変える「身口意」の法則』を紹介していきましょう!
目次
『自分を変える「身口意」の法則』 〜 オススメしたい人
老若男女問わず、どなたにもオススメしたいですが、特に次のような人にオススメです。
- やりたいことがあるが、周囲が気になったり、自信がなかったりしてやりたいことをなかなか行動に移せない人
- いろいろと学んだりしているが現状が変わらない人
- 欲や煩悩に押し潰されている人
『自分を変える「身口意」の法則』 〜 著者紹介
あらためて、今回紹介するのはこちらの本です。
この本の著書である種市 勝覺さんは、風水コンサルタント、密教風水カウンセラーとしてご活躍されている方です。
大学卒業と同時期に風水の考え方を学ぶとともに、空海密教の修行にも取り組み始めたそうです。そして、その後、密教の僧である阿闍梨となられています。
現在は「財・体・心の流れを整える」を軸に、カウンセリングやコンサルタント、社内研修などを精力的に行っています。
この本は、その種市さんが修行を通して得てきた空海密教の知識や考え方などを紹介していきます。
特に印象に残った3つのこと
この本の中では、「身口意」の法則を元に、自分がやりたいことを実現し、幸せな人生を送るための極意が紹介されています。
「身口意」とは冒頭でも紹介したように
「口」…言っていること(言葉・思考)
「意」…思っていること(心・意識・フォーカス)
のことです。これら3つが揃っていないと、自分がやろうとしたことが成し遂げられないのです。
人というのは自分が本当にやりたいと思っていることでも、周囲のことが気になったり、自分に自信がなかったりして、なかなか動き出せないものです。これがまさに「身口意」3つが揃っていない状態。
しかし、現状を変えていくためには、この3つを揃えていくための行動をしていかなければいけません。
この本ではその行動指針が紹介されていきます。
その中でも僕が印象に残ったのは次の3つです。
- 知ったことを実践に生かして気づきを得る
- 欲はないものとするのではなく、あると認める
- 人間にとって可能性こそが一番の宝
このそれぞれを詳しく紹介していきましょう。
知ったことを実践に生かして気づきを得る
人間は、生まれてから死ぬまでたくさんのことを学んでいきます。学生時代はもちろんのこと、社会人になっても新しい知識を得ていかなければいけないでしょう。
しかし、ほとんどの人は「知ること」が学びだと思っているのではないでしょうか。教科書や書籍などから知識を得れば、それが学んだことだと思っていないでしょうか?
でも、この本では『それは学びの入り口ににすぎない』と書かれています。知ったことを実践して初めて学びになるのだと。
このことは、これまでにも他の書籍や人の話などで聞いたことがあるのではないでしょうか。しかし、本当に理解して実際に行動できている人は少ないのではないでしょうか。
セミナーや勉強会などに出席して、その場ではわかったつもりでも、それを実際に仕事などに活かせているでしょうか。
でも、僕も人のことは言えませんが、知ったことを実践していかなければ本当の自分の知識とはなりません。
だからこの本には、『セミナーや書籍などで学んだことを1つでもいいのでまずやってみることが大事』だと書かれています。そして、それを積み重ねていく。そうすると、そこから何らかの気づきが生まれるそうです。この気づきが自分のものとなるわけです。
また、大事なのは、現れた結果を測定して分析し、やり方を変えてもう一度やってみることだそうです。その積み重ねがだんだんと現状を変えていくのです。
欲はないものとするのではなく、あると認める
実は、僕の家の宗派は真言宗(いわゆる密教)です。なので、この考え方についてはある程度理解していました。
真言宗(密教)以外の仏教は、煩悩や欲を抑えることをすすめられます。
一方、真言宗(密教)の場合は逆なんですね。煩悩や欲はあると認める。そうすることで、抑えようとする息苦しさから解放されるのです。
欲は人間であれば必ずあるものです。この本には『「あるもの」を「ない」とするのは難しいだけではなく、苦しさを生み出す』と書かれています。
だから、欲を抑え込むのではなく、欲のある自分こそが本来の人間のあるべき姿だと認めることが大事だと。
欲は人間死ぬまで関わるものです。だからこそ、それを抑えるのではなく、あると認めて気づいていくことが現状を変える方法の一つなんではないでしょうか。
人間にとって可能性こそが一番の宝
人間誰しも可能性を持っているものです。しかし、それが歳を取るにつれ、その可能性をどんどん閉ざしていくものです。そして、何も変わらない現状が続いていくことになります。
でも、これから自分にどんなことができるのか分からないからこそ人生は楽しいのです。
この本には、『未来はすべて「かもしれない」でできていて、僕らは常に「かもしれない」の世界に生きているのです』と書かれています。
未来に対してどんな準備をしたところで、予想外のことは起きるものです。この世界には完全に予想できることはないわけです。
だから、まずは自分の可能性を信じてみる。そして、その可能性に向かって未知の領域を味わい楽しむことが大事になってくるわけです。
また、このなかで僕が勇気づけられたのは次の文章です。
「思い悩むことを解決するための答えは、実は未知の中にしかありません。答えを知ってることには悩めないからです。」
人は、これまでに経験したことがないことを解決するためにこれまでの経験をもとに考えがちです。
しかし、実際はそうではない。これまで経験したことがないことにしか答えがないのです。
であれば、自分の可能性を信じて、どんどん未知の世界に飛び込んでみるしかないでしょう。
そのためには『選択はまず「楽しいかどうか」を基準にする』ことが大事だと書かれています。人は楽しいことをやっていると、未知の世界であってもやってみたくなるものです。
自分の可能性を信じて、未知の世界に飛び込むことが、現状を変える方法なのです。それはほんのちょっとの勇気があればいいのです。
まとめ 〜 現代人に必要な行動指針がまとめられているオススメ本
この記事では種市 勝覺さん著『自分を変える「身口意」の法則』を紹介していきました。
現代はIT化で進歩が早く、先が見通せない時代です。さらにAIなどにより今の仕事が失われるのではないかと不安に思っている人も多いでしょう。
こんな時代だからこそ、自分が心から本当にやりたいと思うことを実現していくことが必要なのではないでしょうか。
この本にはそのための行動指針がまとめられています。密教という観点からですが、1200年前に入ってきた宗教の教えは現在でも十分通用するものです。
この記事の冒頭にこの本をオススメしたい人を書きましたが、それ以外の人にもきっと学ぶべきことが多い本です。
これからの時代を生きていく上で、是非とも読んでいただきたいオススメの一冊です。
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