ブック 書評

『革命のファンファーレ』 by 西野亮廣 〜 これからの時代に必要なお金に対する考え方と仕事のやり方とは?【ブック・書評】

今回紹介する本は、西野 亮廣さん著の『革命のファンファーレ』です。

西野さんは皆さんご存じのとおり、お笑いコンビ「キングコング」の1人として有名ですが、絵本『えんとつ町のプペル』を制作し、絵本市場ではありえない部数を発行したことでも有名です。

この本には、その『えんぴつ町のプペル』をそこまで売り上げることができた、お金に対する考え方や広告戦略などが紹介されています。

それは「芸能人だからできたことじゃないか!」なんて思う人もいるでしょう。

確かにそれは一理あるかもしれません。

でも、この本に書かれているお金に対する考え方や広告手法は、これからの時代を生きる上で必要なことであることも確かです。

ということで、この記事では僕が特に気になった箇所を抜粋しながら、この本で紹介されているお金に対する考え方や広告手法を紹介していきます!

ここからは好きなことを仕事化する時代

「好きなことをして生きていけるほど、世の中は甘くない」と言われても、好きでもない仕事は消え、好きなことしか残らなくなってきている。

ここからは、”好きなことを事化するしか道が残されていない”時代だ。

『革命のファンファーレ』P10より

これまでは嫌な仕事でも毎日の生活のためだからと、好きでもない仕事をしてきた人は多いと思います。

また、日本人は同調意識が強い傾向にあるので、「他の人も無理して働いているんだから」と、つまらない仕事でも無理してやってきた人も多いのではないでしょうか。

それはこれまでの社会のなかでは、ある意味仕方なかったことかもしれません。

ただ、好きでもないつまらない仕事をしたところで、生産性は上がりません。

誰でも経験があると思いますが、好きなことは時間を忘れて没頭できるものです。

その結果、スキルや経験も上がっていきます。

これが仕事であれば、生産性も上がっていくでしょう。

しかし、好きでないことではこうはいきません。

子供時代に好きでもない勉強を親から強制されて成績が上がったという人は、ごくわずかではないでしょうか。

人は好きでもないことはどうやっても生産性を上げることはできないのです。

ということは、仕事でも好きなことをやっていくことが、これからの時代にふさわしいことだと言えるでしょう。

特に現代はインターネットが発達し、比較的簡単にビジネスを立ち上げられるようになりました。

自分が好きなことを仕事にできる土壌が整っているわけです。

これを活用しない手はないでしょう。

まさに自分が好きなことを仕事にできる時代だからこそ、その流れに乗っていくことがこれから大事なことだといえます。

自分だけの競技を創る

他人と競った時点で負け。

自分だけの競技を創れ。

『革命のファンファーレ』P20より

ここでいう競技とは、「自分なりの手法・方法」と捉えていいかもしれません。

好きなことをするにしても、他の人がやっていることをそのまま真似したするのであれば、仕事としては成り立たないでしょう。

それは人は今までとは違うものに興味を示すからです。

では、どうすればいいのか?

それは自分なりの手法や方法を、その好きなことに取り入れるのです。

人は育ってきた環境や経験がまったく異なります。

だから好きなものが同じであったとしても、それを仕事にするためのアイデアは異なってくるはずです。

そして、西野さんも書いていますが、ここで大事なことはこれまでの常識を疑ってみること

これまでと違うことをするためには、これまで通りにやっていてはいけません。

なので、好きなことを仕事にするには、これまでの常識を疑って、自分なりの方法や手法を考えることも必要になってくるでしょう。

「お金」とは信用を数値化したもの

「お金」とは信用を数値化したものだ。

たとえば、魚を100匹売りさばいた時に、「この人は魚を100匹売りさばけた信用のおける人ですよ!」という「信用証明書」が貰える。

その後、自転車が欲しければ、自分が持っている信用証明書と自転車を交換してもらう。

言うまでもないが、この信用証明書の名前が「お金」だ。

『革命のファンファーレ』P34より

僕がこの本を読んで一番印象に残ったのがこの文章でした。

これまではブランド力や地位が高ければ、とりあえず商品やサービスなどを買ってもらえた時代でした。

しかし現在はそれが変わりつつあります。

いくらブランド力や地位が高くても売れない時代になってきました。

その原因はSNSの普及です。

SNSの普及により、商品やサービスの評価がすぐにシェアされるようになりました。

また、会社や人も不正しようものなら、すぐにシェアされてしまいます。

昔はちょっとごまかせたものでも、今はそれができなくなってしまったのです。

考えてみれば当然なのですが、昔は情報を発信する手段が少なかったために、こういったことも許されていたわけです。

では、こんな時代に商品やサービスを売るために重要なことは何でしょうか?

それは「信用」です。

これまでは、ブランド力や地位が「信用」されていました。

しかし、不正がすぐにバレてしまう現代において、それは本当の「信用」とはならなくなってきています。

「信用」を得るためには、お客様など相手に対し、誠心誠意尽くして信頼を得ることが大事になってきます。

これは当然のことですが、今まではブランドや地位が高ければ信頼を得られていたのです。

でも、現代は変わってきています。

これからは、この当たり前の「信用」が大事になってくる時代でしょう。

「信用」されることで、仕事も増え、収入も増えてきます。

まさに、「お金」は「信用」を数値化したものになるわけです。

でも逆にいえば、「信用」をなくせばお金は一気に減っていくということ。

それは怖くもありますが、当たり前のことをしてお金を得る時代になってきたともいえるでしょう。

現代でモノを売るために必要なこと

モノを売るということは、人の動きを読むということだ。

現代でモノを売るなら、当然、現代人の人の動きを読まなければならない。

『革命のファンファーレ』P121より

モノを買ってくれるのは、当然ながら現代の人です。過去や未来から来た人が買ってくれるわけではありません。

ということは、自分の商品をたくさんの人に買ってもらうためには、やはり現代人の動きや趣味・趣向を読まなければいけません。

特に現代はSNSが普及しているので、ツイートなどを分析すれば、そういった人の動きや趣味・趣向が読みやすくなっています。

そういったSNSなどを活用して、現代人の動きを読むことが大事になってくるでしょう。

僕はモノを作って売っているわけではありませんが、ブログなどの記事を書く上で、現代人の必要としている情報を読むことは大事です。

そういった意味で、この箇所は印象に残りました。

時代の変化を見極め、常に半歩だけ先回りする

感情に支配されず、常識に支配されず、お金に支配されず、時代の変化を冷静に見極め、受け止め、常に半歩だけ先回りをすることが大切だ。

船底に穴が空き、沈んでいく船の、”まだマシな部屋”を探してはいけない。

最後に水に浸かる部屋を奪い合ってはいけない。

今の状況を正確に捉え、生き延びるごとが大切だ。

『革命のファンファーレ』P123より

この記事で紹介した内容の集大成のような文章。

まさに、この記事を書いている今、世界中でこれまで人類が経験したことがないことが起こっています。

これから先、どうなっていくのかも分からない状況です。

そんななか、この文章はとても印象に残りました。

人は未経験なことや、予想できないことが起きると、不安になってしまうものです。

それは人間の脳がそのような仕組みになっているので仕方ないことではあります。

しかし大事なのは、その不安に押しつぶられてしまわないこと。

そのためには、その不安をいったん受け入れることが大事でしょう。

そして、自分にはどんなことができるのかを考える。

しかも、それはこの記事の最初に書いたように「自分が好きなこと」でなければいけません。

さらに常識や思い込みにとらわれないこと。

人は何かを解決するときに、これまでの常識や思い込みで行動してしまいがちです。

ただ時代の変化に適用していくためには、これまでの常識や思い込みで対応しても解決はしないでしょう。

こういう時は、これまでの常識や思い込みを解放する時です。

その上で、時代の変化を冷静に読み取っていくことが大事でしょう。

西野さんのこの文章は商品の売り方についてでしたが、生き方についても同様のことが言えるのではないかと、特に印象に残った箇所でした。

あとがき 〜 今の時代に必要なお金に対する考え方と仕事のやり方を学べた一冊

この記事では、西野亮廣さん著『革命のファンファーレ』を紹介してきました。

この本は、これからの時代に必要なお金に対する考え方と仕事のやり方を学べる一冊です。

そしてこの本のなかでは、そのお金を得るための広告手法や考え方なども、西野さんの経験を元に紹介されています。

「信用」が重視される時代。まさに、各個人の人間力が問われる時代になってきたといえるかもしれません。

これからの時代を生きていく上で、オススメしたい一冊です。

今回紹介した本はこちら

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