今回紹介する本は、ロフト・ドベリさん著『Think Smart』です。
日常生活や仕事などにおける人間心理の傾向や法則などが紹介されています。
ただ、この本で伝えたいことは、ただ単にそういった心理傾向や法則を紹介するだけではありません。
著者がこの本で伝えたいことは、この本のタイトルに隠されています。
この記事では、この『Think Smart』の内容と著者が伝えたいことを紹介するとともに、読書後の感想を書いてみました!
『Think Smart』著者紹介
あらためて、今回紹介する本はこちら。
著者であるロフト・ドベリさんは、スイス在住の作家、実業家の方です。
スイス航空会社の複数の子会社で最高財務責任者、最高経営責任者を歴任されたのち、35歳から執筆活動を開始されています。
著書は40以上の言語で翻訳出版され、著書の累計売上部数は250万部を超えています。
そんなドベリさんが、人生をよりよく生きていくための思考法について紹介されているのが、今回紹介する『Think Smart』です。
日常生活の行動に隠された人間の心理
この本には、人間が日常生活や仕事などの行動の裏に隠された心理傾向や法則が、実例を交えながら紹介されています。
たとえば、心理学の世界ではよく出てくる「確証バイアス」という言葉。自分が信じていることを証明する証拠ばかり集め、それに反する証拠は集めようとしない心理のことです。
人間が生活している上では、こういった心理はどうしても働いてしまうもの。
それは人間がこの地球に生を受けて活動していくために身につけたものなので、ある意味仕方ないことでしょう。
しかし、著者はこの本で、単にこういった心理について紹介したかったのではありません。
この本で著者が本当に伝えたかったこと
タイトルにあるように、著者が本当に伝えたいことは「シンプルに考えてよりよく生きよう!」ということ。
人間が行動しているなかでいろんな心理が働くことは、ある意味仕方がないことかもしれません。
ただ、それらはシンプルに考えることの妨げとなりうることもあります。そういう心理が働くことでより複雑に考えてしまい、収拾がつかなくなってしまうこともあるものです。
そうしないためには、人間がどういった場面でどういった心理になるのかを事前に知っておくことは重要だと言えるでしょう。
事前に知っておくことで、自分自身がそのような心理になることを避けられるからです。
そのために、この本ではたくさんの人間心理の傾向や法則が紹介されているのです。
読書後のぐう的感想
この本には、52もの人間の心理傾向や法則が紹介されています。
”確かに!”と納得できるものもあれば、”そうかな〜”と思えるものも一部ありました。(著者が外国の方なので、日本人とはちょっと違った心理もありました)
ただ、この本を読んでみて、人間はさまざまな場面でいろんな心理が働いているんだな〜と理解できました。
そして、それらの心理が必ずしも人生において必要ではないということも。
だから、できるだけそういった心理が働くのを避けることが、より良い人生にしていくためにも大事なことなんだなと思いました。
とにかくたくさんの人間心理について紹介されているのですべてを覚えておくことはできません。
ただ、”これはよくある!”と思えるものから意識しておくことで、そういった心理が働くことを未然に避け、人生をより良くすることができるでしょう。
また、これらは自分自身だけではなく、友人や家族、仕事仲間などと接するときにも必要なことです。
他人の心理はコントロールできませんが、他人に対して「この人はどうしてこんな行動をするのだろう?」と思う場面は多々あると思います。
そこで、人間の心理傾向について理解していなければ、イライラしてしまうこともあるでしょう。
しかし、事前に心理傾向に知っておけば、「あ〜、この人はこういう心理でこんな行動をしているんだ」と理解できます。
理解することで、イライラも軽減できるでしょう。
最近はコロナ禍で、SNS上での他人への攻撃や、誹謗中傷が多くなってきています。
そのなかで、まずは自分が他人に対してそうしないためにも、この本に書かれている人間心理の傾向などを理解しておくことは大事なことでしょう。
また、もし他人から攻撃されたとしても、「あ〜、この人はこういう心理で攻撃してるんだな」と理解できることで、自分の心を乱されることはなくなるでしょう。
自分の人生をよりよくしていくために、特にこのコロナ禍においては、この本は読んでおくべき一冊です!
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