東京のブルックリンと呼ばれる台東区蔵前。
大正、昭和時代の古い建物が残っており、それらをリノベーションしたおしゃれなカフェなどが立ち並んでいる地域です。
そんな蔵前にこれまたおしゃれな文具屋さんがあります。その名も「カキモリ」。「たのしく、書く人」のための文具店で、筆記具やノートなどを中心に販売しているお店です。
そんな「カキモリ」では、なんとインク製作ができるんです!そのサービスが「inkstand by kakimori(インクスタンド・バイ・カキモリ)」。
今回はそのインク製作を体験してみました。
これが予想以上に楽しかったんです!
インク製作の様子や、製作した感想などを紹介していきます!
目次
inkstand by Kakimoriについて
「inkstand(インクスタンド)」は、文具店「カキモリ」が行っているオーダーメイドインクを制作できるサービスです。
「カキモリ」は昔の建物をリノベーションして使われており、レトロ感のある素敵なお店。
店内では筆記具やノートを中心に販売されており、文具好きのお客さんで賑わっています。
inkstandには2つの方法があります。
一つはお店と手紙のやりとりをして、要望に合ったインクを店舗スタッフに調色してもらい、自宅に届けてもらう方法。
そしてもう一つが、お店で開催されているWorkroomに参加し、自分で調色して自分好みのインクを製作する方法です。
今回は2つめのWorkroomに参加して、実際に自分でインクを調色してみました。
オーダーメイドインクとは?
通常、文具店で購入するペンにはすでにインクが装着されています。
そして、インク色もだいたい決まっていて、何種類かある色のなかから自分が使いたい色を選択することがほとんどです。
最近ではインク色も多種多様になってきて、自分好みの色を見つけやすくなってきています。
ただそれでも、自分好みのインクというのはなかなか見つけられないもの。
オーダーメイドインクは、そんな自分好みのインクを作れるのが特徴です。
Workroomでのインク製作の流れ
お店で開催されているWorkroomは、次のような流れで行われます。
Workroom前
- 事前予約が必要。予約はこちらの カキモリ予約ページ から
- 製作時間は全体で105分(調色時間45分+スタッフ製作時間60分)
- 一瓶の製作費用3,000円(税込)
Workroom当日
Workroomの会場はカキモリの2階です。店内の真ん中にある階段を上がっていきます。
席に着くと、目の前に「混色キット」が並べられています。
混合キットには、ベースカラーとなるインクが17色あります。ほかに、調色した色を確かめるときに使うガラスペンなどもあります。
また、調色するのに必要なビーカーなどが準備されています。なんだか小中学校の理科の授業を思い出しますね。
スタッフからのレクチャー
インク製作が初めての方は、製作前にスタッフの方から簡単なレクチャーを受けます。
インクの調色方法、調色したインク色の確かめ方、各道具の使い方などの説明があります。
そのレクチャーを受けたあと、インク製作に入ります。
インク製作(Workroom)手順
① 自分で調色
自分好みの色のインクを作るには、各インクをどのくらい混ぜたかというインクの比率が重要になってきます。
しかし、素人にはどのインクをどのくらい混ぜたらどのような色になるかという比率が分かりません。
ということで、各インクの配合比率でどのような色ができるのかが分かるカラーチャートが数種類用意されています。
このカラーチャートから自分が作りたい色に近いものを探して、まずはその比率でインクを作ってみることから始めます。
各インクについているスポイトを使って、1滴ずつミニビーカーに入れ調色します。2、3色のインクを使って調色していきます。(4色以上だと変化が分からなくなるそうです)
そして、調色が終わった時点で、どんな色になったかを用紙に試し書きします。
その色を見て、より自分が作りたい色に近づくよう、インク色や比率を変えていきます。
最終的にスタッフの方にインクを製作してもらうので、インクの比率を記録しておきます。
この作業を繰り返していき、自分好みの色を作ります。
最終的に好みの色が作れたら、スタッフの方に各インクの比率を伝えます。最終確認のためにスタッフの方がもう一度その比率でインクを作ってくれます。
そこで、ちょっと気に入らなければ、比率を変えてもらい、最終的な比率を決定します。
これでワークショップは終了です。
② スタッフ製作、完成
その後、スタッフの方に決定した比率で再度インクを製作、ボトル詰めしてもらいます。ボトル詰めは60分ほどかかります。
ボトルにはインク比率が記載されたレシピカードがついてきます。
再度同じインクを欲しくなった場合は、そのレシピカードの内容を伝えれば作ってもらえます。
オーダーメイドインクの使い方
製作したインクは、もちろんそのままでは文字などは書けません。
文字を書くためには、ガラスペンや万年筆などが必要です。
ただ、ガラスペンや万年筆はちょっと高価なので、手軽には変えません。
そこで、カキモリではオーダーメイドインクを使えるペンが手軽な値段で販売されています。
ローラーボール(税込¥2,200)、カラーライナー(税込¥440)です。これらは店頭でも購入できますし、ネット(カキモリネットショップ)でも購入できます。
インク製作を体験した感想
今回インク製作なるものを初めて体験してみたわけですが、時間を忘れてしまうほど熱中してしまいました。
特に、インクをスポイトで垂らしたり、ビーカーを使ったりするのは理科の実験のようでとても楽しかったです。
インク1滴でも色が変わってしまうので、自分好みの色に仕上げるのにかなり集中。製作時間もあっという間でした。
今回はこの3色のインクを使って調色してみました。
カクタスグリーンとソイルブラウン、スモーキーブラックの3色。これらを違った比率で調色してきました。
そして、できあがったインクがこちら。
ボトル詰めされたインクはこのように箱に入れられています。
見た目は抹茶色のような感じ。
ただ、この状態ではインクを使って文字が書けないので、カキモリでオーダーメイドインク専用のカラーライナーを購入してきました。
非常にシンプルなキット。
内容物は、ペンのボディと中軸、そして説明書。
中軸をインクボトルに挿入して染み込ませます。(このインクは奥さんが製作したもの)
インクを染み込ませた中軸をボディに差し込んで、キャップを閉めるとペンが完成。
実際に書いてみると、抹茶色というよりもゴールドに近い感じでした。
自分好みの色なので、文字を書くのにもいつもと違ったワクワク感があります。
これからはこのインクをどんどん使って書いていこうと思います!
まとめ 〜 自分好みのインクを製作するのは楽しい!
カキモリさんで開催されている「inkstand by Kakimori」のWorkroomに参加し、その様子や感想などを紹介してきました。
自分好みのインクなんて必要ないよ!なんて思う人もいるかもしれませんね。
ただ、実際に作ってみると、その色に愛着が湧きますし、文字を書いていると楽しくなってきます。
製作中も理科の実験のようでとても楽しいです。
ペンで文字を書くのが好きな人、文具が好きな人にオススメのWorkroom。
気になった方は、ぜひ申し込んで参加してみてはいかがでしょうか!
申し込みはこちらの カキモリ予約ページ からどうぞ!
カキモリ店舗情報
今回紹介した「inkstand by kakimori」を開催しているカキモリの店舗情報はこちら。
- 住所:東京都台東区三筋1-6-2 1F
- TEL:050-1744-8546
- 営業時間:平日 12:00-17:00/土日祝日 11:00-18:00 ※月曜日は定休日
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