今回紹介する本は、大杉 潤さん著『定年前後の生き方の悩みを解消するならこの1冊! 定年ひとり起業 生き方編』です。
人生100年時代と言われている現代。定年後もまだ40年近くの人生が残っているということです。
これまでは定年後、年金と貯蓄した預金を切り崩して生活できたかもしれません。しかし、これからの時代はそれだけで生活していくのは難しくなってくるでしょう。
そんななか、最近では定年延長する企業なども増えてきました。2025年4月からは65歳までの雇用確保が義務づけられます。
とはいえ、100年という年月を考えると、定年延長されたとしてもそれ以後の生活期間はまだまだあります。
では、こんな100年時代に定年後の残りの人生を安心して生活していくためにはどうしたらいいのでしょうか。
その答えの一つとなるのが、この本で紹介されている「定年ひとり起業」です。
著者の大杉さん自身がまさにこの年齢層の方で、自らがこの方法を実践されています。
この本では大杉さん自身の体験をもとに、「定年ひとり起業」を実践していくために必要な準備やスキルなどが紹介されています。
この記事では、『定年前後の生き方の悩みを解消するならこの1冊! 定年ひとり起業 生き方編』から重要と思われる箇所を抜粋して紹介し、最後に僕の感想を書いています。
この記事を参考に、著書をぜひ手にとってみてください。
目次
『定年前後の生き方の悩みを解消するならこの1冊! 定年ひとり起業 生き方編』~ 著者紹介
あらためて、今回紹介する本はこちら。
著者である大杉 潤さんは、日本興業銀行(現:みずほ銀行)に22年間勤められたあと、東京都に転職。新銀行東京の創業メンバーに。
その後、人材関連会社、グローバル製造業の人事・経営企画の責任者を歴任されたあと、独立されています。
大杉さんは新入社員時代から年間300冊以上のビジネス書を、なんと40年間読み続けられています。さらに、読了した本のなかから約2600冊以上の書評をブログに公開。
今ではこれらの経験を活かして、ブログやYouTube、ラジオ番組で本の紹介をされたり、会社の顧問などをされています。
今回紹介するこの本は2021年から出版されている「定年ひとり起業」シリーズ3部作の集大成で、「総集編」と位置づけされています。
実は、僕は大杉さんとは福岡で開催されたセミナーでお知り合いになり、その後たびたびお世話になっています。
この本は今回、大杉さんからご献本いただきました。大杉さん、ご献本いただき、ありがとうございました。
「定年ひとり起業」について
大杉さんはシリーズを通して「定年ひとり起業」を提唱されています。
「定年ひとり起業」とは、その言葉通り、定年後に一人で起業して働き続けることで、充実した生活を維持していく方法です。
人生100年時代と言われている現代において、定年後なにもしないのでは充実した生活を送っていくのは難しいでしょう。
大杉さんはこの「定年ひとり起業」をすることによって、その解決を図る方法を紹介されています。
ただ、なんの準備もしないまま、定年後いきなり独立起業して働き始めるというのは難しいもの。定年前からの下準備は必要です。
そのため、この「定年ひとり起業」のシリーズでは、下準備段階からどういったことが必要か紹介されています。
そして、シリーズ集大成となる今回のこの本では「生き方編」として、定年後の幸せな人生設計およびライフスタイルについて紹介されています。
人生の幸福度を高める「トリプルキャリア」
生涯現役で働き続けるためには、先ほど書いたように下準備が必要です。
さらに、人間は生物である以上、歳をとっていくと体力や脳の機能が衰えるのは避けられません。
そういったことを考慮して、大杉さんは働く期間を3つに分けて、それぞれの期間で働き方を変えていく「トリプルキャリア」を推奨されています。
具体的には、会社員として雇われる「ファーストキャリア」、定年後の雇われない働き方の「セカンドキャリア」、そして70歳以降の理想の働き方をする「サードキャリア」です。
「定年ひとり起業」は、ここでいう「セカンドキャリア」以降の働き方ですが、「ファーストキャリア」でどれだけしっかり準備しておくかが重要になってくるわけです。
その準備期間中にぜひ身につけておきたいのが、「オンリーワン」という武器だと紹介されています。
その「オンリーワン」を生み出す具体的な方法については、本のなかでしっかり紹介されているのでここに書くのは控えます。
しかし、「定年ひとり起業」には非常に重要な武器なので、ぜひ本を手にとって確認してみてください。
トリプルキャリアを実践するのに最大限必要なICT活用
トリプルキャリアを実現していくためには、やはり現代の技術を使うことも重要です。
大杉さんはICTの活用が必須であると書かれています。
現代はパソコンさえあれば、好きな時間に好きな場所で仕事ができる時代です。
さらに、ネットに接続していれば、他の人とデータを共有したり、共同作業などもできます。
「定年ひとり起業」を実現するためにも、身につけておきたいスキルといえるでしょう。
大杉さん自身も、TwitterやFacebookといったSNS、ブログ、YouTubeなど様々な媒体を活用して情報発信されています。
こういった様々な媒体を使うことは、これからもますます重要になってくるでしょう。
長く働き続けるためにはやはり健康第一
これまでのシリーズ本では、「定年ひとり起業」を実現するためのスキルやお金に関する話が中心でしたが、この本では健康についても紹介されています。
長く働き続けるためには、やはり健康が第一です。
本のなかでは、健康、特に定年後も健康であるための方法について紹介されています。
詳細については本にゆずりますが、かなり多岐にわたり具体的に書かれているので、とても参考になります。
ビジネス書を1万冊以上も読み続けた大杉さんだからこそできる著書紹介
本の終盤では、これまで累計1万冊以上読破し、約2500冊の書評を書かれてきた大杉さんにより厳選された本が紹介されています。
ジャンル分けされており、キャリア、お金、情報発信・ICT活用、健康、人生設計・ライフスタイルの5つのジャンル別に紹介されています。
かなりたくさんの本が紹介されているので、とても参考になります。
今回の本と併せて、ここで紹介されている本を読むことで理解がさらに深まっていくことでしょう。
大杉さんのライフスタイルを参考にイメージできる
最後の章では、大杉さんの現在のライフスタイルが紹介されています。
「定年ひとり起業」といっても、実際にやったことがない人にとってはなかなかイメージしづらいもの。
そこで、この大杉さんの現在のライフスタイルを読むことで、具体的なイメージをつかむことができ、さらに自分はどのように働きたいのかイメージがわいてくるでしょう。
読書後のぐう的感想
僕はまだ定年前の年齢なので、この本で言われている「ファーストキャリア」にあたります。
ただ、僕は現在、フリーランスとして働いています。ということからすると、「セカンドキャリア」にもすでに入っているともいえます。
しかし、「オンリーワン」という武器はまだまだ持てていません。
今一度、これまでの経験やスキルなどの棚卸しをして、さらにこれから何を身につけていったらいいのか考えていく必要があると、この本を読んであらためて認識させられました。
そして、この本で特に参考になったのが健康のこと。
僕も大杉さんのように長く働き続けようと思っています。
そうするためには、やはり健康であることが重要です。
この本で紹介されている方法や本を参考に、健康であり続けるための体力つくりもしっかりやっていかねばと思った次第です。
人生100年時代で充実した生活を送っていくために、この「定年ひとり起業」という方法は非常に重要です。
トリプルキャリアをしっかり意識しながら、これからどうやって働いていくか、生活していくかを考えさせられた一冊でした。
まとめ ~ 人生100年時代における定年後の人生のヒントが得られる
この記事では、大杉 潤さん著『定年前後の生き方の悩みを解消するならこの1冊! 定年ひとり起業 生き方編』を紹介しました。
人生100年時代と言われる現代。これまで定年と言われていた60歳前後を超えても働き続けなければいけない可能性は高いでしょう。
そうなると、定年後は自分らしく働きたいもの。
そういう意味で、この本で紹介されている「定年ひとり起業」はその解決策となるでしょう。
定年前の方はもちろんのこと、すでに定年を迎えられた方も含めてこれからの働き方、生き方を考えさせられる一冊になると思います。
ぜひ、この本を手にとって、自分なりの定年後の人生を考えてみてはいかがでしょうか。
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