今回紹介する本は、プロブロガー染谷 昌利さん著の『ブログ飯 個性を収入に変える生き方』です。
YouTube全盛期となっている昨今、同じく個人メディアとして活用されているのが「ブログ」です。
今はYouTubeの方に注目が集まりがちですが、ブログも未だ個人メディアとして健在です。
ただ、簡単に始められるYouTubeと違って(編集は抜きにして)、ブログは実際に始めるのにちょっと手間がかかるため、始めたくても始められない人もいるでしょう。
また、実際ブログを始めてみたものの、なかなかアクセス数が集まらない、収益につながらないという人も多いと思います。
本書では、タイトル通り「飯を食えるブログ」を作るための方法が紹介されています。
この本は大きく次の3つの内容に分けられます。
- ブログの立ち上げるために必要なこと
- ブログで成果を出す方法
- ブログでお金を稼ぐために必要なこと
僕はすでにブログを立ち上げているので、この記事では②と③を中心に印象に残った箇所を紹介していきます。
では、『ブログ飯 個性を収入に変える生き方』を紹介していきましょう。
目次
ブログ飯 個性を収入に変える生き方 〜 著者紹介
あらためて、今回紹介する本はこちら。
著者である染谷 昌利さん(@masatoshisomeya)は、ご自身でもブログを運営しながら、そこで培ったスキルや知識を元に、書籍の執筆・プロデュース、YouTube活用サポート、企業や地方自治体のIT(集客・PR)アドバイザー、講演活動など、様々な活動をされています。
また、情報発信者養成コミュニティ「ギガ盛りブログ飯」(オンラインサロン) も運営されています。
実は僕もこのサロンに入会しており、染谷さんにはお世話になっています。
僕が熊本で運営していた「熊本ブロガー会」にも講師として来ていただきました。
参考記事:第10回 熊本ブロガー会開催レポート ~ 初のコラボイベントはとても盛り上がり素晴らしい学びの場だった!
ただ、こんな染谷さんもブログで飯を食べるまでには6年ほどかかったそうです。
本書には、その染谷さんの経験やスキル、知識を元に「飯を食えるブログ」を作る方法が紹介されているのです。
「飯が食えるブログ」は個性的で面白いブログ!
立ち上げたブログを「飯が食えるブログ」にするためには、それなりにアクセス数を集める必要があります。
高価な商品を紹介・販売するブログであれば、それほどアクセス数がなくても飯が食えるようになるかもしれません。
ただ、それはほとんどの人にとって難しいことでしょう。やはり地道にコツコツとアクセス数をアップしていくしかありません。
では、どうやってアクセス数アップしていけばいいのでしょうか?
アクセス数アップするためには?
この本では、そのヒントが次のように説明されています。
現実世界で、常に人と違ったことをするのは大変でしょう。しかし、インターネットの世界では「人と違う」「他と違う」ことは大きな価値を生み出します。
YouTubeの世界でもそうですが、人気のあるユーチューバーはやはり「人と違う」ことをやっているものです。
これはブログでも同じだということですね。
ただ、なかには「自分には人と違ったことは書けない!」なんて思う人もいるでしょう。(特に日本人)
でも、本当にそうでしょうか。
人はひとりひとり、感じ方や考え方が違うものです。それはたとえ双子であってもそうでしょう。
だから、その感じたこと、考えたことを書くだけでも「人と違ったこと」になります。
そういったことを書き続けていくうちに、ブログもだんだんと個性的になっていくでしょう。
面白い文章を書くには?
でも、そうはいっても、「文章に面白みがなく人様に読んでもらえるような文章は書けない!」と思う人もいるでしょう。(僕ももっと面白い文章を書きたい!(笑))
そんな人に対して、この本では次のように説明されています。
「面白い」というのは、自分が決めるものではありません。読んだ人が決めるものです。どの部分が面白いかというのは、読んだ人それぞれに異なるものです。「面白い文章」に正解などないのです。ですから、「面白さ」にこだわり過ぎて、文章を書くのが辛くなっているのであれば、まずはそんなこと忘れて、自分の好きなことに拘ってだけ、書いていきましょう。
ここに書いてあるように、「面白い文章を書こう!」なんて思っても文芸家でない限りなかなか狙ったようには書けないものです。
だったら、自分が感じたことや考えたことを淡々と書いていく。
それだけで個性にはなっているので、あとはそれを読んでくれた人が面白いと思ってくれるかどうかではないでしょうか。
ファンを増やすためには?
自分が感じたこと、考えたことを書いていき、それを読んでくれた人が面白いと感じてくれれば、だんだんとファンになってくれる読者の人も増えていくかもしれません。
ただ、いつも同じようなことを書いていては、それはそれで面白みがなくなります。そうすると、ファンもなかなか増えていかないでしょう。
では、ファンを増やすにはどうしたらいいのでしょうか?
この本のなかで次のように書かれています。
いくら数多く記事を投稿しても、自分の経験からにじみ出てくるような深みが感じられず、なおかつブログのテーマに合致していなければ、薄っぺらい内容の表面的な記事になってしまい、読者の印象に残ることはありません。最初のうちはとにかく根っこを鍛えましょう。
ここでいう「根っこ」とは、今まで積み重ねてきた経験・知識のことです。
根っこが弱いと植物はしっかり成長しません。ブログも同じように、根っこである経験や知識が弱いと記事の内容もしっかりしないということですね。
うーん、ズシリとくる文章。でも、確かに経験や知識が少ない人の発言は、いくらカッコいいことを言っていても薄っぺらく感じるものです。
では、どうすれば根っこを鍛えることができるのでしょうか。
そのために次のようなことが書かれています。
根っこを鍛えるには、ごく単純ですが、とにかく体験することです。実感に裏打ちされた文章には、体験した人間でしか書きえない臨場感があります。文章に説得力が増すのです。
とにかく体験することが大事だということですね。
先ほど自分のブログのアクセス数をアップするためには、自分が感じたことや考えたことを書くのが大事だということを書きました。
そのためには、やはり自分が体験するしかないでしょう。自分が実際に体験して、感じたこと、考えたことを書いていく。それがやはり大事なんですね。
そして、そのためには……
色々な場所に足を運んで「体験する」のが一番重要です。そのためには、普段からフットワークを軽くしておく必要があります。「私には関係ない」「面倒臭い」は禁句です。「関係ない」と思う場所、コミュニティだからこそ、今まであなたか体験したことがない事象に出会えるのです。
この文章を読んでビクッときました。僕も「私には関係ない」と思って、体験を拒否していることがあったからです。
とにかく、ちょっと興味があったら実際に体験してみることが大事ですね。
ただユニークなだけでは飯は食えない
ここまで「飯が食えるブログ」は個性的で面白いブログと書いておきながら、「この見出しはなんだ!」と思った人もいるでしょう。
でも、日記に自分の考えたことや感じたことを書いてばかりでは、ファンはできるかもしれませんが、多くの人に読まれることは少ないでしょう。
芸能人であれば別ですが……
では、多くの人に読まれるためにはどうしたらいいのでしょうか。
それは「誰かの役に立つ記事を書く」ということです。
そして、そのために自分の独自性を活かすことです。
この本のなかで次のように書かれています。
「自分の強みを徹底的に洗い出し、その情報を公開することで、読者に最大限の利益を与える」。言われてみれば当たり前のことですが、この当たり前の事にすら、気付かぬまま漫然と行進している人が大多数なのです。
この文章にもビクッときました。「果たして僕は自分の強みを活かして記事を書いているのか」と考えると、できていないと思ったからです。
自分の強みの洗い出し方は、この本に紹介されています。
実際に紹介されている方法で僕の強みを洗い出してみましたが、まだまだです。本のなかでは、とにかく歯を食いしばってひねり出すように書かれています。
もうちょっと頑張ってひねり出して、僕の強みを記事に活かしていきたいです。
あとがき 〜 ブログ初心者からベテランまでブログで飯を食うための方法を学べるバイブル的一冊
今回は、染谷 昌利さん著『ブログ飯 個性を収入に変える生き方』を紹介してきました。
本書では、ブログの立ち上げる上で必要なことから、収益を上げて「飯が食えるブログ」に育て上げるまでの方法が紹介されています。
まさしく、ブログを運営する上でのバイブルと言えるでしょう。
僕はこの本を三度ほど読んでいますが、毎回、自分のブログに対して考えさせられることばかりです。
本書の各項目の最後には「ビギナー」「中級者」「ベテラン」というレベルごとに【ワーク】がまとめられています。
具体的なワークが提示されていて実践に移しやすいので、自分のブログに不足していると思われることがあった場合は、そのワークを実行すればいいわけです。
これからブログを始めようと思っている人をはじめ、運営しているけどアクセス数がなかなか増えない、収益が上がらないという人にオススメの一冊です。
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