今回紹介する本は、松浦 健一郎さん・司 ゆきさん共著の『伝説のアーケードゲームを支えた技術』。
1970年代、80年代ゲームセンターで流行ったアーケードゲームに使われていた技術が紹介されている、ちょっとマニアックな本です。
あの伝説の家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ(通称ファミコン)」が発売されたのが1983年。
それまではテレビゲームといえばゲームセンターで遊ぶものでした。(いわゆるアーケードゲーム)
僕もファミコンでよく遊んだ世代ですが、発売される前はよくゲームセンターに行っていました。(といっても、やる方ではなく、ゲームを見て楽しむ方)
この本にはその当時ゲームセンターでよく見たアーケードゲームが多数紹介されています。
ハードウェアを中心に技術的なことが書かれているので、コンピュータに疎い人はちょっと分かりづらいかもしませんが、1970年代、80年代にアーケードゲームを楽しんでいた人にはきっと刺さるはず。
この記事では、『伝説のアーケードゲームを支えた技術』の内容、読んでみた感想などを紹介していきます!
目次
『伝説のアーケードゲームを支えた技術』〜 著者紹介
あらためて今回紹介する本はこちら。
著者である松浦 健一郎さん、司 ゆきさんはお二人とも東大大学院卒のエリートエンジニア。
お二人ともフリーのエンジニアとして活躍されているだけではなく、執筆活動や講師などとしても活動されています。
二人での共著も多数あります。
そんなお二人が、かつて流行った伝説のアーケードゲームで使われていた技術を分かりやすく伝えているのが、この『伝説のアーケードゲームを支えた技術』なのです。
アーケードゲームの技術の歴史が学べる内容
今や家でも遊べるようになったテレビゲーム。
しかし、昔のハードウェアは高額で、テレビゲームはゲームセンターでしか遊べませんでした。
このゲームセンターにあったテレビゲームが、いわゆるアーケードゲームです。
史上初のアーケードゲームが登場したのが1971年。
現代のアーケードゲームはハードウェアの性能もアップし、現実と見間違えるほどグラフィックがすごくなっていますが、この当時のものはグラフィックがかなり貧弱でした。
当然、処理能力も貧弱です。
そのため、当時のゲームエンジニアにとっては、そのハード性能を最大限に生かして、作りたいゲームをいかに実現させるかが重要でした。
この本には、史上初のアーケードゲームが登場したあと、1970年代、80年代に流行った伝説のアーケードゲームの技術がついて数々紹介されています。
この本を読むと、当時のゲームエンジニアの人たちの苦労が手に取るように分かります。それは「匠の技術」といっていいほど。
本書は全体的にハード面の説明が多く、ちょっとマニアックな内容となっています。コンピューターのハードウェアの知識がないと、ちょっと理解しづらいかもしれません。
ただ、1970年代、80年代のアーケードゲームにはまっていた人には、それらの知識がなくても楽しめるでしょう。
読後のぐう的感想
まさに、1970年代、80年代にゲームセンターによく通っていた僕にとって、この本の内容はとても懐かしかったです。
かつてゲームセンターでよく見ていたアーケードゲームの数々が紹介されていて、「こんなゲームあったな〜」と読みながら、当時を懐かしんでいました。
ただ、この本で紹介されているのは、その当時のアーケードゲームで使われていた技術。
その当時は技術なんてぜんぜん気にしていませんでしたが、この本を読んで、そのときのエンジニアのみなさんの工夫や技術などを知れました。そして、こんなすごいことやってたんだと感動すらしてしまいました。
全体的にメモリやCPUなどハードウェアの説明が多く、これらの知識がないと分かりづらい内容です。
僕はITの知識を持っているとはいえ、ハードウェアよりもソフトウェアのほうが強いため、ちょっと分かりづらいところもありました。
ただ、当時のアーケードゲームがどのように処理されていたのか、図解を交えながら分かりやすく紹介されているので、だいだいのイメージはつかめました。
今でこそ、コンピューター技術はものすごく進化していますが、パソコンが世に出だした1970年代はまだまだ貧弱でした。
そこから、どんどん進化していくわけですが、そのコンピューター技術の進化とともに、アーケードゲームがどのように進化していったのかも見ることができて、とても面白かったです。
まとめ 〜 1970年代、80年代のアーケードゲームが好きだった人にうってつけの一冊
今回は、松浦 健一郎さん・司 ゆきさん共著『伝説のアーケードゲームを支えた技術』を紹介してきました。
内容として、1970年代、80年代の伝説のアーケードゲームで使われていた技術についての紹介なので、ちょっとマニアックなものとなっています。
コンピューターの知識も必要です。
ただ、1970年代、80年代にゲームセンターに通って、アーケードゲームを楽しんでいた人にとっては、とても楽しめる内容となっています。
この当時のアーケードゲームを懐かしみたい人、そのときに使われていた技術について知りたい人にはうってつけの一冊です!
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