長野市内の有名な観光名所の一つ「善光寺」。
お寺としても大変有名ですが、特に善光寺を有名にしてあるのは七年に一度の行事「御開帳」でしょう。
ただ、御開帳の名前は聞いたことがあるものの、実際にはとのような行事なのか分からないという方もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、御開帳に実際に行った僕が、七年に一度のこの行事について紹介していきます!
毎年の行事ではないですが、御開帳に行ってみたいという方はぜひ参考にしてみてください!
目次
善光寺について
善光寺は、長野県長野市元善町にある無宗派の単立仏教寺院です。
一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい)様を御本尊として、阿弥陀如来様との結縁の場として、民衆の心の拠り所として1400年以上の長きにわたり深く広く信仰を得ています。
善光寺の名称は、ご本尊の日本最古の仏像をこの地に遷座された本田喜光(ほんたよしみつ)の名前に由来しています。
七年に一度の「御開帳」とは
善光寺のご本尊である一光三尊阿弥陀如来様は絶対秘仏となっており、誰一人としてそのお姿を見ることはできません。
そのご本尊の御身代わりとして鎌倉時代に造られたのが「前立本尊」です。この前立本尊は普段は御宝庫に安置いますが、七年に一度、特別にその姿を拝むことができます。それが「御開帳」です。
御開帳では、本堂前に「回向柱」が設置されます。前立本尊中央の阿弥陀如来様の右手には金の糸が結ばれ、ぞれが五色の糸に変わり、この回向柱に結ばれます。
この回向柱に触れることは、前立本尊に触れるのと同じこととされており、触れることで前立本尊との縁が生まれます。その功徳を得ようと全国各地からたくさんの参拝客が訪れます。
善光寺御開帳 ~ 参拝レポート 2022年4月
善光寺へはJR長野駅からバスで移動
ここからは僕が実際に参拝に行った際のレポートを紹介していきます。
僕が善光寺を参拝したのは、2022年4月17日(日)。HISのパックツアーで奥さんと一緒に行ってきました。
善光寺へはJR長野駅の善光寺バスロータリー 1番のりば(善光寺方面行き)発の路線バスで移動。
JR長野駅
駅から善光寺の最寄りのバス停「善光寺大門」までは所要時間15分ほどです。
善光寺大門のバス停から降りると、周りにはたくさんの観光客が。人気の高さが伺えます。
参拝前に宿坊で精進料理を
今回のツアーでは、善光寺を参拝する前に宿坊で精進料理をいただくことになっていたので、まずはそちらに移動しました。
善光寺の周辺には39もの宿坊があります。今回はそのなかの一つ「淵之坊」にお世話になりました。
素晴らしい門構え。気持ちが引き締まります。
そして、いただいた精進料理がこちら。
地元の食材が使った体に優しい料理の数々。とても美味しかったです。
参道にはたくさんの参拝客が
精進料理をいただいたあと、本堂に向けて出発。
7777枚もの石畳が続く仲見世通りを歩いていきます。
御開帳の期間なので、沿道にはの参拝客であふれていました。
いざ、本堂へ
仲見世通りを歩き終わり、仁王門に到着。両側に阿形(あぎょう)像・吽形(うんぎょう)像が配置されています。
立派な門構えです。(写真は帰り際に撮影)
こちらは阿形像。その姿にパワーを感じます。
そして、続く山門を抜けるといよいよ本堂に。
本堂の前には御開帳の際にしか建てられない回向柱が。この回向柱と阿弥陀如来様の右手が糸で結ばれているわけです。
回向柱に触れると前立本尊様との縁が結ばれるということから、柱の前には長い行列ができていました。
宿坊の住職さんの話だと長いときで3時間ほど待つこともあるとのことだったんですが、この日は比較的空いていたのか、20分ほどで回向柱に触れることができました。
近くまで行くと、回向柱に金の糸が結ばれているのがわかります。
無事に回向柱に触れ、お祈りできました。
ツアーではこのあと、本堂にてご祈願していただくことになっていました。
ということで、ツアー客のみなさんは本堂の方に。
本堂内は撮影禁止なので写真はありませんが、中はとても広く、しかも空気が違うような感じがしました。気が引き締まりました。
また、ツアーでは前立本尊(まえだちほんぞん)様のお姿を間近に拝むことができました。
ご祈願後は自由行動
ご祈願していただいたあとは、自由行動に。境内を引き続き見学してもよし、参道に並ぶお店で買い物をしてもよし。
僕たちは、もう少し境内を見て回ることにしました。
本堂では「お戒壇巡り」を。
お戒壇巡りとは、本堂に安置されている御本尊様の真下を通る真っ暗な地下通路を通り、暗闇のなかを進みながら途中に「極楽の錠前(じょうまえ)」に触れるというもの。
その錠前は御本尊様と結ばれており、触れることで直接ご縁を結べるとされています。
本当に地下通路は真っ暗で、ところどころほのかなライトが点いているものの、歩くのはかなり不安です。
ただ、手すりを掴みながら進んでいくので、壁にぶつかったりすることはありません。
そして、その手すりをつかんで歩いていくと、錠前に触れられるようになっています。
僕も無事に触れられました。
その後、再び地上にあがり、境内の他の建物などを見てまわりました。
こちらは「日本忠霊殿」。こちらには、戊辰戦争から第二次世界大戦で戦死された英霊方が供養されています。
中には入りませんでしたが、かなり立派な建物ですね。
その後、仲見世通りへ。
今回のツアーでは、この仲見世通りのお店で使えるクーポンがついていたんです。
ということで、さっそく使ってみました。
まず行ったのは『丸八たきや』。1階はお土産屋、2階はそば屋となっています。
ここでは、長野の名物をいただきました。
おやきです。この日は野沢菜のおやきをいただきました。
皮はモチモチ、中の野沢菜はシャキシャキしていて、違った食感が楽しめるます。
野沢菜の塩味もちょうどいい感じです。
野沢菜がぎっしりと入っていて、食べごたえもありました。
その後、夕食用の惣菜なども購入して、ホテルに向けて歩いていくことに。
その間にも、珍しい建物の数々が。
善光寺郵便局。善光寺に合わせた造りですね。
『藤屋御本陳 |THE FUJIYA GOHONJIN』。ホテル兼結婚式場となっています。
ネットで調べてみると、江戸時代からある旅館だとか。
建物は大正時代に生まれ変わっていますが、外観からもその歴史を感じますね。
善光寺御開帳を参拝したぐう的感想
一度は行っておきたいと思っていた「善光寺の御開帳」。
七年に一度ということもあり、タイミングが合わないとなかなか行けないものですが、今回は運良く行けました。
実際に行ってみて驚いたのが、やはり「回向柱」。写真では見たことがありましたが、実際に見てみるとその高さに驚きました。
また、その前に並んでいる参拝客の数もすごかったです。ただ、多いときには3時間ほど待つこともあるとのことでしたが、この日は20分ほどで回向柱に触れ参拝でき、良かったです。
そのほかにも、本堂でのご祈願、御本尊様とご縁を結べると言われる「お戒壇巡り」も体験でき、パワーをいただきました。
今回行くことができて、とても良かったです!
次回の御開帳はいつ?
2022年の御開帳は終了しましたが、次回は七年後の2029年。
七年後のことなのでまだ詳しくは公表されていませんが、時期が近づいてきたら公式サイトにて案内があると思いますので、気になる方は確認しておきましょう。
御開帳参拝にはツアーがおすすめ!
御開帳参拝は、もちろんご自分で計画して行くのもありですが、ツアーを利用すると効率的に参拝できておすすめです。
僕は今回HISのツアーを利用しました。移動や食事などとてもスムーズにできました。
もし、御開帳参拝を考えている人はHISのツアーも検討してみてはいかがでしょうか。
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