先日、南阿蘇をまわるレストランバスに乗って観光するツアーに参加してきました。
「バスでレストラン?」とちょっと不思議に思う人もいるでしょう。これがとても素晴しいバスだったのです。
この記事ではレストランバスとどのようなバスなのか、どこで乗ることができるのか、そして今回の南阿蘇を巡るツアーについて紹介します。料金や予約方法についても説明していきます。
それでは早速、紹介してきましょう!
レストランバスに乗ってみた! ~ 目次
目次
レストランバスとは?
このレストランバスはWILLER株式会社が2016年4月から運行しているバスです。レストランバスとしては国内で2台しかありません。
このバスはレストランという名がついているように車内で飲食ができます。天井開閉式の2階建てになっており、1階が調理場、2階が座席エリアになっています。
▲1階の調理場の様子。このように料理しているところを見ることも。
▲2階の座席エリアの様子。席はすべて向かい席になっており、人数によっては他のお客さんと相席になります。
▲座席はわりと広めのスペースがあります。
そして、このレストランバスが素晴しいのは、ただバスの中で飲食するだけではなく、ある地域をバスで巡って観光しながら、その土地の食材を使った料理をバスの中でいただけること。その地域のことを観光地と食材両方から知ることができるのです。
素敵な風景を見ながら飲食をするのはとても気持ちがよく、料理もよりおいしくいただけますよ。
どんなところで運行されているの?
現在は新潟と熊本を中心に運行されています。
熊本のツアーは、今までに南阿蘇を巡るツアー、阿蘇と湯布院を往復するツアーが運行されてきました。
今後は新潟、熊本以外でも運行されていくでしょう。
阿蘇南・田園満喫ランチコースについて
今回、僕は熊本・阿蘇南の田園地帯を巡るコースに参加してきました。
阿蘇は2016年の4月に発生した熊本地震で大きな被害を受けた地域です。僕は地震が発生したあと阿蘇には行けていなかったので、今回のツアーで今の阿蘇の状況を見るという目的もありました。
今回の南阿蘇を巡るコースは南阿蘇で生産されるいろんな食材の生産者のところを観光しながら、そこで取れる食材を使った料理をバスの中で食べるというものです。
このコースのプランは次のとおり。
12:00 四季の森 出発
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12:05 道の駅あそ望の郷くぎの 出発
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村上養魚場六地蔵店 見学
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移動・食事~ヤマメを使った料理
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藤原農園 見学
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移動中・食事~新鮮なお野菜や阿蘇のお米を使った料理
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明神水源 散策
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移動・食事~あか牛料理
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山村酒造、豊前屋本店 見学
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移動・食事~旬のイチゴを活かしたデザート
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14:55 道の駅あそ望の郷くぎの 到着
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15:00 四季の森 到着
それでは、このコースの詳細を紹介していきましょう。
四季の森 出発
まず、温泉宿「四季の森」で待ち合わせ。
▲四季の森は阿蘇の広大な景色が見える素敵な場所にある温泉宿です。
▲周りでは阿蘇五岳が一望できます。
▲レストランバスは真っ赤な車体が印象的。
▲南阿蘇の素敵な風景を見ながら出発です。
道の駅あそ望の郷くぎの 出発
もう一つの待ち合わせ場所である「道の駅あそ望の郷くぎの」に到着。
▲ここも阿蘇の景色が一望できるよい場所です。
今回、参加する皆さんが全員乗ったところでコースのスタートです。
村上養魚場六地蔵店 見学 ~ 食事:ヤマメを使った料理
最初の見学地は「村上養魚場六地蔵店」です。この養魚場ではヤマメやイワナを生産・販売しており、実際にヤマメ・イワナが泳いでいる姿を見ることができます。
▲阿蘇の大自然に囲まれている養魚場です。
▲水槽に入れられているヤマメ。
▲そして、イワナ。見ているとおいしそうに見えてきます。
▲お店で加工された商品も売られていました。
▲近くに水が湧いていて飲むことができました。ものすごくおいしい!
周りの景色がよく、水もとてもきれいで、すごくよい環境にある養魚場でした。
村上養魚場の見学を終え、バスに乗り込んで初めての食事を。
▲まずはビールを。バスの中ではアルコールも飲むことができます。グラスは固定できるようになっているので、移動中も倒れることはありません。
▲そして、先ほどの養魚場で生産されたヤマメを使った料理を。「阿蘇湧水ヤマメの塩焼きフリット」です。
ヤマメがよい塩加減で焼かれていていてとても美味です。ヤマメの下にある緑のものは春菊とこごみです。これらの野草もよいアクセントになっています。
藤原農園 見学 ~ 食事:新鮮なお野菜や阿蘇のお米を使った料理
ヤマメを食べながら移動していると、2番目の見学地である「藤原農園」に到着。この農園ではアスパラガスを生産しています 。
▲ビニールハウスにはたくさんのアスパラガスが。
▲生産者である藤原さんに生産方法など詳しく説明していただきました。
実際にアスパラガスを生産しているところを見たのは初めてだったので、とてもよい経験になりました。
藤原農園での見学を終えると、再びバスに乗り移動開始。
▲その移動中に2番目の料理が。「極太アスパラのソテー」です。
アスパラガスはオリーブオイルで焼いたあとにアスパラ塩をふりかけてあります。
アスパラガスはシャキシャキとしていて歯ごたえがあります。その下のリゾットには阿蘇の米が使われていて、バター風味がよく効いていてとってもおいしいです。
明神水源 散策 ~ 食事:あか牛料理
リゾットを食べ終わりしばらく移動していると、3番目の場所である「明神水源」に到着。
阿蘇にはいくつもの水源がありますが、明神水源はそのうちの一つです。
▲湧いている水は透き通っていてとてもきれい。飲むこともできます。
散策していると、マイナスイオンが出ているからかとてもリラックスできました。
明神水源を散策したあと、最後の見学地への移動中に3番目の料理を。
▲「阿蘇赤牛のハンバーグ」。阿蘇で育ったあか牛を使ったハンバーグ。ハンバーグが見えないほどにのせられている野菜は、タケノコとキャベツ、そしてピーマンです。
ハンバーグはとてもやわらかくソースもよくマッチしています。旬のタケノコはシャキシャキとしていて食感がいいです。
豊前屋本店、山村酒造 見学 ~ 食事:旬のイチゴを活かしたデザート
最後の見学地である「豊前屋本店」と「山村酒造」に到着。
まずは「豊前屋本店」のほうから。「豊前屋本店」は明治時代に創業された老舗の味噌と醤油の専門店です。
▲老舗ということもあり趣のあるお店です。
▲店内にはたくさんの醤油や味噌が売られています。これは復刻ラベルの醤油。サラダにかける酢やたまごかけご飯用の醤油なんかも売られています。
「山村酒造」のほうは1762年創業の酒蔵です。熊本の銘酒「れいざん」を製造・販売しているところです。
▲酒蔵見学はできませんでしたが、ここでは日本酒を購入。
「山村酒造」で予定されて見学は終了。再びバスに乗り、出発場所だった四季の森まで移動します。
その間、それまで閉じられていたバスの天井が開放されました。
▲天井は自動開閉ではなく、乗務員の方が手動で開けます。
▲開放されると気持ちのいい青空が。
この気持ちがいい青空の下で最後の食事、デザートが登場です。
▲「旬のイチゴを活かしたデザート」です。でも、「すぐには食べないでください」とのこと。
すると……
▲先ほどの「豊前屋本店」の醤油を使ったソースがかけられました。
▲ソースがかかったアイスをもなかにはさんでいただきます。
いちごの甘酸っぱさとソースのしょっぱい感じがちょうどいい感じに合わさってアイスにマッチしています。
ツアーも終わりにさしかかり、日が少し落ちた中での南阿蘇の田園風景の中を見ることができました。
▲素敵な田園風景。この風景を見て、さらにリラックスできました。
無事に出発地点だった四季の森に到着し、楽しくおいしい旅が終わりました。
料金・予約方法・車内設備について
さて、このレストランバスのことが気になったのではないでしょうか。ということで、このバスの料金などをちょっと説明します。
料金
このバスの料金はコースによって異なります。安いコースで約6,500円、高いコースで約19,000円です。
そのコースで巡る見学地や提供される料理によって料金が変わってくるようです。
予約方法
予約は次のサイトでできます。まず参加したいコースを選んで予約します。
車内設備
このバスの定員は乗客だけで25名です。トイレは1階にあります。
また、座席にはコンセントも設置されています。天井は開閉式になっているため雨天でも問題ありません。
まとめ
レストランバスについて、そして実際に乗ってみた様子を紹介しました。
その土地を観光しながら、そこで生産される食材を素晴しい風景を見ながらいただけるという最高のバスツアーでした。移動しながらの食事は、風景を楽しめ、外の空気も感じられ、いつもの食事とは違う格別なものです。
最近は電車でも車内で食事を楽しめるものがありますが、電車は途中で止まって観光ができません。このレストランバスは止まって観光もできるので、食事だけではない楽しみもあります。
現在は新潟と熊本でのみ運行されていますが、ぜひ乗ってみることをおすすめします。素晴しい景色とおいしい料理で、絶対に思い出に残るツアーになること間違いなしですよ!
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