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【熊本県美里町】謎多き産業遺構「八角トンネル」を探訪してきた!SNS映えスポットの魅力とは?

熊本県の中央部にある熊本県美里町。自然があふれ四季折々の風景が楽しめる地域です。

この美里町にあるのが、今回紹介する産業遺構「八角トンネル」です。

この産業遺構がなんとも不思議な形のトンネルで、SNSでも話題になっているんです。

実際に足を運んでみると、その神秘的な魅力に完全に魅了されてしまいました。

今回は、この八角トンネルの歴史的背景から実際の観光体験、撮影ポイント、周辺情報まで、詳しくレポートしていきます!

歴史好きの方はもちろん、インスタ映えスポットを探している方、ちょっと変わった観光地を求めている方にもおすすめの場所です。

八角トンネルの基本情報・歴史背景

八角トンネルとは

八角トンネルは、実は正式名称を「熊延鉄道遺構」といい、今から約100年前の大正4年(1915年)4月に開業した熊延鉄道の貴重な遺構です。

この鉄道は、熊本市の南熊本駅から下益城郡砥用町(現在の美里町)の砥用駅までの総延長28.6キロを結んでいました。

当時は地域の産業発展を支える重要な交通手段でしたが、昭和39年(1964年)に廃線となりました。しかし、約60年が経過した現在でも、この八角トンネルが産業遺構として多くの観光客を迎え続けています。

なぜ「八角」なのか?

この八角トンネルの最大の謎は、なぜ八角形なのかということです。実は、これは正確にはトンネルではなく「洞門」と呼ばれる構造物で、線路の両側から落ちてくる岩石を防ぐために作られたものです。

現在残っているのは7基で、それぞれが連なっているものの間が空いているという、落石よけとしては不完全な形になっています。

建設費削減のためにこのような形になったという説が有力ですが、八角形という独特な形状を選んだ理由については今でも諸説あり、まさに「謎多き遺構」と呼ぶにふさわしい存在です。

アクセス・駐車場情報

基本情報

住所熊本県下益城郡美里町小筵
入場料無料
見学時間24時間可能(ただし夜間は足元注意)
駐車場約10台(無料)
問い合わせ先美里町役場 美しい里創生課(0964-47-1111)

アクセス方法

車でのアクセスが最も便利です。九州自動車道の御船ICから約25分程度で到着します。

駐車場は舗装されていませんが、10台程度は駐車可能です。そこから八角トンネルまでは徒歩で約5分程度。森の中の遊歩道を歩いていくことになります。

道中は多少足場が悪い箇所もあるので、スニーカーなどの歩きやすい靴で行くことをおすすめします。

実際に八角トンネルに行ってみた!

到着〜第一印象

駐車場に車を止めて、案内板に従って森の中へと向かいます。最初は「本当にこんな山の中にあるの?」と少し不安になりましたが、整備された遊歩道があるので迷うことはありません。

八角トンネルまでの遊歩道

八角トンネルまでの道は緑の木々に覆われ、なんとも幻想的な風景です。

鳥のさえずりと葉っぱのざわめきだけが聞こえる静寂な木々の中を5分ほど歩くと、突然視界に現れたのが八角トンネルでした。

八角トンネル

このトンネルを見た瞬間、あまりの不思議な形にびっくりしてしまいました。

八角トンネルの詳細観察

八角トンネル

実際に目の前で見ると、その存在感に圧倒されます。7基の八角形のトンネルが連なっている様子は、まさに異世界への入口のよう。一つ一つの八角形は人がゆうに通れる大きさで、石積みの技術の高さを物語っています。

特に印象的だったのは、長い年月を経て石に付着した苔の美しさです。緑色の苔が石の表面を覆い、まるで自然と人工物が一体化したような神秘的な美しさを醸し出しています。

八角トンネル

間が空いているという不完全さも、実際に見ると不思議な魅力を放っています。完全に連続していたら単なる長いトンネルだったかもしれませんが、この「間」があることで、光と影のコントラストが生まれ、より幻想的な空間となっています。

撮影スポット・SNS映えポイント

八角トンネルの撮影で最もおすすめなのは、トンネルの中から外を見た構図です。八角形のフレームが額縁のような効果を生み出し、その先に見える森の緑が美しく切り取られます。

午前中の早い時間帯に訪れると、朝日が差し込んで幻想的な光の演出が楽しめます。特に、霧が出た日の朝は絶好の撮影チャンスです。

また、7基が連なる全景を撮影する場合は、少し離れた位置から撮影すると、八角形の連続性とその独特な形状がよく分かります。スマートフォンのパノラマ機能を使って撮影するのもおすすめです。

人物を入れて撮影する場合は、トンネルの中に立ってもらうと、八角形のフレーミング効果で非常に印象的な写真が撮れます。

周辺の見どころ

津留川橋梁の橋脚

八角トンネルから徒歩圏内には、同じく熊延鉄道の遺構である津留川橋梁の橋脚も残っています。こちらも合わせて見学することで、熊延鉄道の全体像をより深く理解できます。

橋脚は八角トンネルほど目立ちませんが、当時の鉄道技術を知る上で貴重な遺構です。川沿いに立つ石積みの橋脚は、自然の中に溶け込んでいて、これもまた美しい景観を作り出しています。

近隣の観光スポット

八角トンネルを訪れた際は、ぜひ周辺の観光スポットも合わせて楽しんでください。

二俣橋

釈迦院川と津留川の合流点にかかる石橋で、2つの橋が直角に交わる珍しい構造をしていて、「双子橋」とも呼ばれています。橋のたもとには大きなイチョウの木があり、秋には美しい紅葉が楽しめます。

11月~3月の11時~12時にかけては、太陽の光が橋の下にハートの型を映し出すことが話題となり、「ハートが出来る石橋」で恋人の聖地に登録されています。

年禰橋(としねばし)

釈迦院川に架かる石橋で、 大正13年(1924)に県道の主要な交通を担うため架けられました。交通量の増加により昭和45年(1970)に真横に鋼製の新年禰橋(写真手前)が架けられ、46年間の重要な役目を終えて、現在は歩行者専用になっています。

道の駅美里「佐俣の湯」

観光の疲れを癒やす温泉が楽しめます。ヒノキの香りが漂う内風呂は、森林浴気分を味わえる贅沢な空間です。

観光時の注意点・準備

服装・持ち物

森の中を歩くため、以下の準備をおすすめします。

  • 動きやすい服装: 長袖・長ズボンが理想的
  • 歩きやすい靴: スニーカーやトレッキングシューズ
  • 虫除けスプレー: 特に夏場は必須
  • 懐中電灯: トンネル内は暗いので、スマートフォンのライトでもOK
  • 飲み物: 特に夏場は水分補給を忘れずに

    安全面での注意

    • 足元が不安定な箇所があるため、特に雨上がりは注意が必要
    • 一人での訪問時は、家族や友人に行き先を伝えておく
    • 天候が悪い日は無理をしない
    • トンネル内は滑りやすいので、慎重に歩く

      訪問してみたぐうの感想・まとめ

      八角トンネルの魅力

      実際に八角トンネルを訪れてみて感じたのは、これが単なる「SNS映えスポット」ではないということです。確かに写真映えは抜群ですが、その背景にある歴史的価値や、自然と人工物の絶妙な調和など、深い魅力に満ちた場所でした。

      100年前の人々が残したこの遺構が、現代の私たちにこれほどの感動を与えてくれることに、改めて歴史の重みを感じました。また、長い年月をかけて自然と一体化していく姿は、まさに「時の流れ」を肌で感じられる貴重な体験でした。

      おすすめの訪問時期・時間帯

      個人的には、以下の条件での訪問がおすすめです:

      • 時間帯: 午前中(8-10時)- 朝日が差し込んで幻想的
      • 季節: 春(新緑)、秋(紅葉)- 周辺の自然が美しい
      • 天候: 晴れの日の翌日 – 適度な湿度で苔が美しい
        平日の早朝なら、ほぼ貸切状態で楽しめることが多いです。

        総合評価とおすすめ度

        歴史好きの方: ★★★★★ – 熊延鉄道の貴重な遺構として必見
        写真好きの方: ★★★★☆ – ユニークな構図が楽しめる
        探検好きの方: ★★★★☆ – 森の中の宝探し気分を味わえる
        家族連れ: ★★★☆☆ – 子どもには少し歩きにくいかも

        美里町を訪れる際は、ぜひ八角トンネルも行程に加えてみてください。きっと忘れられない体験になるはずです。

        関連情報・リンク

        八角トンネルについてより詳しく知りたい方は、以下もご参考ください:

        次回の熊本旅行では、ぜひこの神秘的な八角トンネルを体験してみてください。きっと、新たな熊本の魅力を発見できるはずです!


        この記事は2025年7月に実際に訪問した体験を元に作成しています。最新の情報は事前に確認されることをおすすめします。

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